アフリカビジネスパートナーズ

2014/02/24

2014年2月のアフリカにおける日本企業の動き(出所:週刊アフリカビジネス)

キーワード:アフリカ関連企業・ビジネスの動向, アフリカビジネスパートナーズ

週刊アフリカビジネスより、今月のアフリカにおける日本企業・機関の動きを抜粋しています。
週刊アフリカビジネスのご購読について: http://abp.co.jp/mm/

 

(1)   【天然資源】丸紅がモザンビーク国営石油と覚書を締結(1/30

http://www.marubeni.co.jp/news/2014/release/00007.html

丸紅がモザンビークの国営石油Petromocとの間で覚書を締結したことを明らかにした。

メタノールからガソリンを製造する事業について検討を始めることで合意した。同国ではインド洋の原油、ガス資源の開発が進みつつあるが、国内消費のガソリンについては現時点では全量を輸入に依存している。

丸紅は既に、ペトロモック及び国営炭化水素企業との間で、天然ガスからメタノールを製造する事業を検討しているが、今回の覚書に基づき、そのメタノールからガソリンを製造する事業の経済性を検討する。

 

(2)   【農業】JTがザンビア事業で今年度のシーズン向けに1,200万クワチャを投資(1/30

http://www.times.co.zm/?p=6944

JT(日本たばこ)のザンビア法人であるJAPAN Tobacco International (JTI) Leaf Zambiaは、今年のタバコ葉生産に向けて、1,200万クワチャ(2億2千万円)を投資したと現地紙が報じた。昨年は、1,100万クワチャ(2億円)だった。

同社のRoyleマネージングダイレクターによると、同社は国内15以上の商業農家と取引を行っており、種子・肥料といった農業投入材と資金を提供しているという。

昨年の同社の売上高は4,400万クワチャ(7億9千万円)だとしている。

※1クワチャ=18円(出所:ブルームバーグ、2/2)

 

(3)   【農業】ケニア農業省が豊田通商、丸紅と肥料工場の建設に向けて協議と現地紙が報道(1/30

http://www.nation.co.ke/business/New-bid-to-build-fertiliser-plant/-/996/2167382/-/4r29ks/-/index.html

ケニアの農業大臣Koskei氏が豊田通商と丸紅の間で、肥料工場の建設を協議していると現地紙が報じた。Koskei氏は、2016年までの生産開始を目指したいとしているという。

またKoskei氏は、今年2月中旬までに優先交渉権をもつ会社が決まるだろうとしている。プロジェクトは100%民間資本で行われるものの、Koskei氏は、肥料価格は現在提供されている価格を下回る投資家を求めているとしている。

同氏は昨年、現地紙のインタビューに対して、同国での肥料工場建設にはインド、中国、ブラジル、東欧諸国の投資家が関心を示していると述べている。

 

(4)   【製造業】横浜の革製品ショップヒロキがエチオピアに現地工場を立ち上げ(2/2

http://addisfortune.net/articles/quality-japanese-leather-producers-invest-in-ethiopia/

横浜で革製品の販売を行っているヒロキが、エチオピアで今年3月から生産を開始する。工場への設備投資額は約1,000万ブル(5,300万円)。

初年度の生産量は、バッグ8,000個、財布3,600個、靴7,000足と見込まれている。

同社は既に昨年9月にエチオピアで現地法人Hiroki Addis Manufacturingを設立していた。

※1ブル=5.3円(出所:ブルームバーグ、2/9)

 

(5)   【農業】EU、日本、オランダが資金を供与しているインデックス型天候保険ファシリティが、スイスの種子農薬会社シンジェンタの財団に390万ドルを供与(2/5

http://ifcext.ifc.org/ifcext/Pressroom/IFCPressRoom.nsf/0/FE46067B97E3F39D42257C760029E485

EU、日本、オランダが資金を提供し、世界銀行グループのIFCが運用しているインデックス型天候保険ファシリティが、スイスの種子・農薬会社シンジェンタの財団Syngenta Foundation for Sustainable Agriculture向けに390万ドルの助成金を供与することが明らかになった。

ケニア、ルワンダ、タンザニアの小規模農家向けのインデックス型天候保険の普及に利用される。同財団では今年1年間で60万の農家にリーチしたいとしている。

この3カ国の農地は大半が天水に依存しており、いくつかの地域では干ばつや少雨・大雨に対して脆弱となっている。極端な天候変動によるリスクを低減するため、多くの小規模農家は農業に対して最小限の投資しか行っておらず、その結果として生産性が低く、食料安全保障が実現できていない状況にある。

 

(6)   【製造業】トヨタが南アフリカでの生産能力拡大に向けて9千万ドルを投資へ(2/8

http://www.agenceecofin.com/investissement/0702-17430-toyota-va-investir-90-millions-pour-augmenter-sa-production-en-afrique-du-sud

トヨタが南アフリカでのカローラ増産に向けて9千万ドルを投資すると明らかにした。

南アフリカでは工場労働者によるストライキが頻発しており、昨年8月から9月に発生した大規模ストライキを受けて、BMWは新規投資を当面見合わせる考えを明らかにしている。

南アフリカでは自動車業界はGDPの6%を、輸出金額の12%を占めている重要産業。生産される車の60%は輸出向けとなっている。

 

 

 

出所:アフリカビジネスパートナーズ 「週刊アフリカビジネス」

週刊アフリカビジネスのご購読について
ご購読プラン: http://abp.co.jp/mm/
お申込み: info@abp.co.jp